【10年ぐらい前に、一寸先は闇を体験しました】

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トイレにある、ことわざ日めくり。
先日は『一寸先は闇』でした。
息子に「一寸ってわかる?」と聞いたところ、
予想通り「わからない!」と。

そりゃそうですよね。
ということで「一寸法師の一寸だよ」と教えてみました。
「じゃあ、小さいってこと?」と返ってきたので
「一寸は昔使っていた長さの単位」と教えてあげました。

「一寸は、およそ3センチ。十寸で一尺になる」まで伝えてみたのですが、
まぁ忘れてるでしょうね(苦笑)
忘れた頃にしれっと復習クイズを出してみたいと思います


さて、一寸先は闇といえば・・・仕事。
ではなくて!
10年ほど前に『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』というイベントに
妻と参加しました。

ざっくり言うと、真っ暗闇を体験するというもの。
通常、真っ暗といっても目が慣れてくるとちょっと見えたりしますが
このイベントは本当に真っ暗闇。
いつまで経っても目が慣れません。
で、この真っ暗闇の中を歩き回るのですが、
頼りになるのは、視覚以外の五感。
つまり音や他の人の声、匂い、そして手や足から伝わる情報だけ。
この状態でつり橋を渡ったり、椅子に座ってお茶を飲んだり。
いかに普段、視覚に頼って生きているかが分かります。

このイベントは何人かのグループで行動するのですが、
その先導役をしてくれるのが目の不自由な方々。
彼らが「この先はどうなってる」という情報をきめ細やかにくれるので、
グループもワーワーキャーキャー言いながらなんとか進める感じです。

そしてここでグループ行動をする上でとても大切だと感じたこと。
それは、自分の存在、居場所を声で伝えること。

「ここにいます」「⚫︎⚫︎さんいますか?」

真っ暗闇だから自分の存在を主張しないと離れちゃうんです。
みんなの声が遠くでする時の心細さったら。
今でも思い出すほどです(苦笑)

最後に先導してくれた方がこんなこと仰ってました。
「ちょっとペースが遅かったですね。
普通のグループよりも5分ほど遅いゴールです」と。
続けて「なぜ僕らが時間がわかるか不思議でしょ?」と。

目の不自由な方なのに正確な時間を把握している。
体内時計がすごいのかな?・・と思ったのですが、

「私たちはカバーが開くアナログ時計をしていて
針を触って時間を知るんですよ」と教えてくれました。
なるほど。
恥ずかしながら、このイベントを体験するまで
そういう時計があることも知りませんでした。

これを書いていて、なんか久々に参加したいなと思いました。
息子を連れて行ったら、どんな感想を持つのでしょうかね
(S)